Genome-wide association study and transcriptomics reveal the genetic architecture of alkalinity tolerance in Arabidopsis thaliana

本研究は、218 種の Arabidopsis thaliana 自然変異体を用いたゲノムワイド関連解析とトランスクリプトーム解析により、アルカリ耐性に関与する遺伝子(GGL20、AT3G17570、AFR1、ETG1 など)と鉄欠乏応答経路との関連を解明し、アルカリ土壌耐性作物の育種に向けた遺伝的基盤を提示した。

Jangir, N., Kumar, R., Tajane, S. V. + 4 more2026-03-03📄 plant biology

Metabolic trade-offs in sugar beet under drought and beet leaf miner infestation: implications for herbivore success

本論文は、気候変動に伴う干ばつがテンサイの代謝と揮発性有機化合物の放出に与える影響を解析し、干ばつの強度に応じて葉の栄養価と害虫の検知性の間でトレードオフが生じ、それがテンサイハモグリバエの成虫の産卵行動や幼虫の成長に異なる影響を与えることを明らかにした。

Rahman, S., Surovy, M. Z., Vosteen, I. + 1 more2026-03-03📄 plant biology

Stepwise evolution of the developmental and symbiotic functions of DELLA in land plants

この論文は、GA 受容体や生合成遺伝子を欠くコケ植物(マールチア)における DELLA タンパク質の解析を通じて、その発達機能は保存されているが菌根共生機能は陸生植物で進化したことを示し、GA 依存性の制御層が共生の維持に寄与したと提唱しています。

Melkonian, K., Pellen, T., Buenger, K. + 6 more2026-03-03📄 plant biology

3D geometry and mechanics of a single apical stem cell ensure helically symmetric plant body in multicellular models

本研究は、3 次元幾何学と力学のモデルを用いて、頂端幹細胞の最小面積則や最大張力則といった物理的メカニズムが、細胞分裂軸の回転とテトラヘドラル形状を自発的に生み出し、結果として植物のらせん対称な体構造を決定づけることを明らかにしました。

Kamamoto, N., Fujimoto, K.2026-03-02📄 plant biology

THE GEOGRAPHIC STRUCTRUE OF CHLOROPLAST CAPTURE IN A HYBRID ZONE

この論文は、北米のハイブリッドゾーンにおけるシロバナツリフネソウ属(Heuchera)の集団遺伝学的サンプリングを通じて、氷河期の気候変動が東部での局所的な交雑と細胞質遺伝子の一方的な流入を引き起こし、現在ではそのハイブリッド遺伝子型が広範囲に分布するに至ったことを明らかにし、気候不安定性が種間交雑の主要な駆動力であることを示しています。

Engle-Wrye, N. J., Folk, R. A.2026-03-02📄 plant biology

High resolution, proteome-wide mapping of subcellular protein localization in plants

本論文は、質量分析と差動遠心分離を組み合わせた実験戦略により、アラビドプシスやマントリウムなど複数の植物種において数千のタンパク質のサブセルラー局在を網羅的にマッピングし、その高い保存性と動的変化を明らかにした画期的な研究である。

van Schie, M., Roosjen, M., Albrecht, C. + 2 more2026-03-02📄 plant biology

Transposon expansion is associated with reorganization of small RNA and DNA methylation landscapes in the morphologically minimal angiosperm Wolffia brasiliensis

本論文は、主に無性生殖を行う水生植物の近縁種間で比較解析を行うことで、トランスポゾンの拡大が、核となるサイレンシング経路の構成や発現を大きく変えずとも、小さな RNA の配置や DNA メチル化の風景を再編成し、ゲノム構造の進化を駆動することを明らかにした。

Buendia-Avila, D., Barragan-Borrero, V., Luna-Rodriguez, P. + 3 more2026-03-02📄 plant biology

Inosine Monophosphate Dehydrogenases are key players for functional development in Arabidopsis

本論文は、アラビドプシスにおいて IMPDH2 がグアニンヌクレオチド生合成の律速段階として機能し、その欠損が TOR 活性の低下を介してリボソーム RNA 合成や光合成を阻害して成長を抑制する一方、IMPDH1 の過剰発現がオーキシン代謝の変化を通じて器官形成異常を引き起こすことを明らかにしたものである。

Doerfer, E., Sadeghi, Z., Ebel, K. + 8 more2026-03-02📄 plant biology

Xylulose 5-Phosphate/Phosphate Translocator Mediates Carbon Allocation for Anabolic Metabolism in the Chlamydomonas Chloroplast

本研究は、緑藻 Chlamydomonas reinhardtii において、葉緑体局在トランスポーター CreTPT10 がキシロース 5-リン酸の取り込みを媒介することで、暗黒下での呼吸活性や脂質・核酸などの生合成を維持し、葉緑体とミトコンドリアの代謝を協調させることを明らかにしました。

Wu, A., Linka, N., Wu, Y. + 6 more2026-03-02📄 plant biology

A Grass-Specific Structural Feature of Myosin VIII Regulates Protoxylem Development and Hydraulic Conductance in Sorghum

この論文は、ソルガムにおいて、イネ科に特異的な構造を持つミオシン VIII 型タンパク質 HS1 が原形成層の細胞壁強化を制御し、維管束の構造維持と水力伝導性を調節することで、高温乾燥環境下での植物の生存に不可欠な役割を果たしていることを初めて実証したものである。

Liu, Z., Tian, R., Leonidas, D. + 4 more2026-03-02📄 plant biology

Quantitative live cell imaging of nuclear shape and chromatin dynamics during development and environmental stress in Arabidopsis thaliana

この研究では、アラビドプシス根における核膜タンパク質とクロマチンの二重蛍光標識を用いたライブセルイメージングと画像解析により、塩ストレス下でクロマチンの移動速度が低下することを明らかにし、植物の発生や環境ストレス応答における核形状およびクロマチンダイナミクスの定量的解析手法を確立しました。

Demura-Devore, J., Ashraf, A.2026-03-02📄 plant biology

Phosphate Starvation-Induced CORNICHON HOMOLOG 5 as Endoplasmic Reticulum Cargo Receptor for PHT1 Transporters in Arabidopsis

本研究は、アラビドプシスにおいてリン酸欠乏条件下で誘導される ER 貨物受容体 CNIH5 が、PHT1 輸送体の細胞膜への局在とリン酸の取り込み・転送を促進し、植物のリン酸恒常性維持に重要な役割を果たすことを明らかにした。

Chiu, C.-Y., Tsai, C.-D., Lung, H.-F. + 7 more2026-02-28📄 plant biology

Exploring L-tyrosine and L-DOPA biosynthesis in faba bean (Vicia faba L.)

この研究は、ファバビーンにおけるL-ドーパ合成に関与するL-チロシン酸化酵素の同定には至らなかったものの、VfADH と VfPDH という 2 つのチロシン合成酵素が L-チロシン供給を増加させ、VfADH がさらに L-ドーパ誘導体の蓄積を促進できることを示し、酵素探索戦略の確立と代謝増強の可能性を明らかにしたものである。

Xia, X., Straube, H., Blume, D. + 6 more2026-02-28📄 plant biology

CsFDL1-CsFTL3 complex represses CsFTL3 via negative feedback to fine-tune flowering in Chrysanthemum seticuspe

本論文は、キク(Chrysanthemum seticuspe)において、CsFDL1 が CsFTL3 と複合体を形成して CsFTL3 のプロモーターに結合し、その発現を抑制する負のフィードバック機構を介して、短日条件下での開花タイミングを精密に制御していることを明らかにしたものである。

Wang, S., Wang, C., Mei, Z. + 9 more2026-02-28📄 plant biology

Trade-offs between photosynthetic capacity, mesophyll conductance stability and leaf anatomy shape heat and water deficit resilience in Gossypium.

本研究は、高温・乾燥ストレス下で光合成能力と葉肉導度の安定性のトレードオフが、棉属(Gossypium)の葉解剖学的特性や細胞壁の性質によってどのように決定され、特に栽培綿(G. hirsutum)が野生種(G. bickii)に比べてストレス耐性が低いメカニズムを解明したものである。

Sargent, D., Conaty, W., Chapman, K. + 7 more2026-02-28📄 plant biology